こんにちは、ゼータです。
皆さんは、日焼け止めを選ぶときに何を見ていますか?
「とりあえずSPF50+を選んでおけばいいでしょ」
「PAって何の数字?」
そんな人も多いのではないでしょうか。

私も以前は、日焼け止めに書かれている「SPF50+ PA++++」という謎の暗号をあまり理解していませんでした。
「なんかすごそう」
という小学生みたいな感覚で選んでいました。
しかし、改めて調べてみると、これがなかなか面白い。
実は、紫外線には種類があり、それぞれ肌への作用が異なります。
そして、
SPF → 主にUVBへの防御効果
PA → UVAへの防御効果
という関係になっています。
今回は、紫外線の基礎からSPF・PAの意味まで、理系目線でできるだけ分かりやすく解説します。

この記事でわかること
- 紫外線とは何なのか
- 紫外線の種類「UVA・UVB・UVC」の違い
- UVAとUVBは肌にどう作用するのか
- SPFとは何を表しているのか
- PAとは何を表しているのか
- 日焼け止めをどう選べばいいのか
そもそも紫外線とは?
まずは「紫外線とは何なのか」から見ていきましょう。
太陽からは、さまざまな種類の電磁波が地球に届いています。
その中には、
- 紫外線
- 可視光線
- 赤外線
などがあります。

※東邦大学理学部 生物分子科学科より引用
人間の目で見ることができるのは、基本的に可視光線の範囲です。
紫外線は可視光線よりも波長が短く、人間の目では見ることができません。
ちなみによく耳にする「赤外線」は赤よりも長い波長のことです。
紫外線にはUVA・UVB・UVCがある
紫外線は、大きく3種類に分けられます。
UVA・UVB・UVC
です。
なんかUSBみたいですね。これは波長による違いを表しています。
ざっくり整理すると、こんな感じです。
| 種類 | 波長 | 特徴 |
|---|---|---|
| UVA | 約315~400 nm | 比較的長波長。肌の深部まで届きやすい |
| UVB | 約280~315 nm | UVAより短波長。赤くなる日焼けなどに関係 |
| UVC | 約100~280 nm | 非常に短波長。通常、地表にはほぼ届かない |
※ここでは分かりやすさを優先して簡略化しています。
この中で、普段の日焼け対策として特に重要なのが、
UVAとUVB
です。
UVCは波長が短くエネルギーも大きい紫外線ですが、通常はオゾン層によって吸収されます
ですので、太陽から地表に届く紫外線としては基本的にUVA・UVBを考えればOKです。

UVAとUVBは何が違う?
では、UVAとUVBについてもう少し詳しく見てみましょう。
UVA|肌の奥まで届きやすい紫外線
UVAは、UVBよりも波長が長い紫外線です。
地表に降り注ぐ約9割の紫外線がUVAであり、「生活紫外線」とも呼ばれます。
UVAは肌の比較的深いところまで届きやすいという特徴があります。
そして、UVAは光老化などとの関係が知られています。
いわゆる「シワ」や「たるみ」ですね。
「紫外線を浴びると肌の老化につながる」
という話を聞いたことがある人も多いと思いますが、その一因となるのがUVAです。

UVB|赤くなる日焼けに関係する紫外線
一方、UVBはUVAよりも波長が短い紫外線です。
UVBは肌の表面付近に強く作用し、
赤くなる日焼け(サンバーン)
などを引き起こします。
別名「レジャー紫外線」とも呼ばれます。
そのため、
「海に行ったら肌が真っ赤になった!」
というような、いわゆる強い日焼けを防ぐうえではUVB対策が重要になります。

UVAとUVB、結局どっちが怖い?
ここで、
「UVAとUVB、結局どっちが怖いの?」
と思うかもしれません。
しかし、私は
「どちらが怖いか」ではなく「作用が違う」
と考えたほうがいいと思います。
簡単にまとめると、
| UVA | UVB | |
|---|---|---|
| 波長 | 長い | 短い |
| エネルギー | 比較的小さい | 比較的大きい |
| 肌への影響 | 光老化など | 赤くなる日焼けなど |
| 日焼け止め表示 | PA | SPF |
この関係を覚えておけば、日焼け止めの表示も一気に分かりやすくなります。
また、季節によってはこのような変化を示します。

※出典 資生堂
この図からわかるように、日焼けは冬でも油断することができないのです。
SPFとは何なのか?
ここから、いよいよ日焼け止めの話です。

まずはSPF。
SPFは、
Sun Protection Factor
の略です。
主にUVBによるサンバーンを防ぐ効果を示す指標です。
例えば、日焼け止めに
SPF50
と書いてあったとします。
ここで、
「SPF50だから、紫外線を50分の1にしてくれるんだ!」
と思ったら、それは違います。
SPF50は「紫外線を50分の1にする」という意味ではありません。
SPF50の「50」って何?
SPFは、簡単に言えば、
日焼け止めを塗った場合、塗らなかった場合と比較して、サンバーンを起こすまでに必要な紫外線量がどの程度になるか
を示す指標です。
例えば、ものすごく単純化すると、
日焼け止めを塗らない状態で「10」の紫外線量で赤くなる人がいたとします。
SPF10なら、
10 × 10 = 100
SPF50なら、
10 × 50 = 500
程度の紫外線量に達するまで、同程度のサンバーンを起こしにくくなる、という考え方です。
ただし、
SPF50だから50時間外にいても大丈夫
という意味ではありません。
汗をかいたり、タオルで拭いたり、こすれたりすれば日焼け止めは落ちます。
また、実際の使用環境では、試験条件と同じような塗り方ができるとは限りません。

したがって、
SPFの数字=外にいられる時間
と考えるのはやめておきましょう。
PAとは何なのか?
次にPAです。
PAは、
UVAに対する防御効果
を表す指標です。
日焼け止めを見ると、
PA+
PA++
PA+++
PA++++
などと書いてありますよね。
この「+」の数が増えるほど、UVAに対する防御効果が高いことを示します。

つまり、
SPF → 主にUVB
PA → UVA
です。
これだけ覚えておけば、日焼け止め選びがかなり楽になります。
SPFとPA、どっちが重要?
「SPFとPA、結局どっちを重視すればいいの?」
と思うかもしれません。

答えは、
どちらも重要です。
なぜなら、UVAとUVBは別物だからです。
SPFが高くてもPAが低ければ、UVAへの防御という意味では十分とは限りません。
逆も同じです。
そのため、日焼け止めを選ぶときは、
SPFとPAの両方を見る
ことが大切です。
「SPF50+ PA++++」の意味
では、実際の商品にある、
SPF50+ PA++++
という表示を見てみましょう。
これは、
SPF50+
→ UVBに対して非常に高い防御効果がある
PA++++
→ UVAに対して非常に高い防御効果がある
という意味です。
つまり、
「なんか数字とプラスがいっぱい書いてある!」
ではなく、
SPFはUVB、PAはUVA
と分けて考えればいいわけです。

じゃあ「一番強い日焼け止め」を買えばいい?
ここまで読むと、
「じゃあSPF50+ PA++++を買えばいいじゃん!」
と思うかもしれません。
もちろん、高い防御性能が必要な場面では有力な選択肢です。
しかし、
「数字が一番大きいもの=全員にとって最適」
とは限りません。

日焼け止めは、
- どれくらい紫外線を浴びるのか
- 屋外にいる時間
- 季節
- 汗をかくか
- 水に入るか
- 使用感
- 肌への刺激
- 価格
- 塗り直しやすさ
などを考えて選ぶ必要があります。
そして個人的に重要だと思っているのが、
「ちゃんと使い続けられるか」
です。
どれだけ高性能な日焼け止めでも、塗らなければ意味がありません。
私が日焼け止めを選ぶときに考えていること
私は日焼け止めを選ぶとき、
SPFとPAだけでなく、価格や使用感も含めて考える
ようにしています。

なぜなら、日焼け止めは一度買って終わりではなく、継続して使うものだからです。
例えば、
「性能は最高だけど高すぎて使わなくなった」
「ベタベタするから塗らなくなった」
となってしまえば、本末転倒です。
個人的には、
「必要な防御性能」×「継続しやすさ」
のバランスが重要だと思っています。
おすすめの日焼け止めについては、別の記事で紹介するので、ご覧いただけると嬉しいです。
まとめ|SPFとPAを理解して日焼け止めを選ぼう
今回は、紫外線と日焼け止めについて理系目線で解説しました。
最後に、重要なところだけまとめます。
① 紫外線には種類がある
紫外線には、
UVA・UVB・UVC
があります。
普段の紫外線対策では、特にUVAとUVBを意識しましょう。
② UVAとUVBは作用が違う
UVA
→ 波長が長く、肌の深部まで届きやすい。光老化などに関係。
UVB
→ 波長が短く、エネルギーが大きい。赤くなる日焼けなどに関係。
③ SPFは主にUVB
SPFは、主にUVBによるサンバーンに対する防御効果を示します。
SPF50=50時間大丈夫
という意味ではありません。
④ PAはUVA
PAはUVAに対する防御効果を示します。
「+」が多いほど防御効果が高い
と考えればOKです。
⑤ 数字だけでなく「使い続けられるか」も重要
SPFやPAが高ければいい、というだけではありません。
自分の生活スタイルに合った日焼け止めを選び、適切に使い続けることが大切です。
日焼け止めのパッケージに書いてある
「SPF50+ PA++++」
という文字。
もう「なんか強そう!」だけではありません。
SPF=UVB
PA=UVA
この2つを覚えておけば、日焼け止めの表示がかなり読みやすくなるはずです。

理系としては、こういう「身近な商品の数字を科学的に読み解く」のが結構好きだったりします。
それでは、よい生活を!
参考




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